朝から部室前で利央と雪合戦をしていたら登校してきた準さんと目が合った。

「準さーん!おはようございます!」
「おー、はよ!お前ら朝から元気だな!」

準さんはそういってあたしたちに近づいて髪の毛についていたらしい雪をぽんぽんと払ってくれた。(やさしい!)

「ところでお前ら何?雪合戦?」
「はい!」
「俺はに無理やり参加させられたんすよー」
「うっさいりおー!」

そんなやり取りを利央としてたら準さんは顔を抑えてくっくっていつもみたいに笑いだした。(うわ、笑われた!)

「準さんも参加しますー?」
「え、マジで?」
「一緒に攻撃しましょうよ準さん!」
「ひどい利央!」

準さんは笑い終えて「女子いじめるとモテないぞりおー!」と利央の頭をがしがしとやるとあたしの方に寄ってきて、あたしの耳に口元を近づけて、(近いよ準さん!)

「俺が守ってやるから大丈夫!」

と小さな声で囁いた。
やばいやばいやばい!あたし、今なら周りの雪全部溶かせちゃいそうだよ、準さん!


発熱
(目が合ったら、触れたら、即上昇)